2010年05月09日

ONE LOVE


初夏を思わせる陽射しの代々木公園で一日過ごした。
ONE LOVE JAMAICA FESTIVAL。いやはやすごい人出でありました。
じつはワタクシ、NPOに申請中の団体「オンザロード」の理事長を務めているわけで。
オンザロードは、世界に子供たちが通う学校を作ることを目的に、作家・自由人の高橋歩とともに作った団体。学校にゲストハウスを併設し、旅人が宿泊した金でその学校を運営しようという「スクール&ロッヂ・プロジェクト」なるものを展開しています。
第一弾は2008年、インド・バラナシ。自腹でやってきた日本人ボランティアのべ80名とともに、数万個のレンガを積み上げて2階建てのビル(?)を建設。一階は学校、二階はゲストハウス。毎日20人ほどの子供たちが学び、ゲストハウスにも大勢の人たちが泊まりに来ています。
そして昨年、ジャマイカ・キングストンで2校目がスタート。こちらは古いビルを借りてリフォームし、フリー・ミュージック・スクールとしてまずはキーボード・クラスをオープンしました。
で、本日。本部テントの一角をお借りして小さなブースを出し、ステージで20分ほど話す時間も戴きました。

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キングストンのダウンタウンのゲットーに住む子供たちは、将来這い上がる夢として、ギャングになるか、ミュージシャンになるかという二つの選択肢しかありません。
俺たちにそれを大きく変える力などないけれど、ひとりでも、ふたりでも、楽器を演奏する楽しみを知り、彼ら彼女らの人生がちょっとでも豊かになったとしたら、それは素晴らしいことだと思う。
俺はマザーテレサのように、 自分の人生を貧者の救済にかけるつもりはないけれど、自分が世界を旅して、楽しんで、それが子供たちの笑顔につながれば、きっともっと楽しい。

そんな気持ちで作ったオンザロードのウェブサイトをぜひのぞいてみてくださいな。
http://www.ontheroad.me/



shinikeda at 09:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日々雑感 

2010年04月30日

のびろ(る?)


のびろ、ご存知ですか。あるいは「のびる」。漢字だと野蒜と書くらしい。
ユリ科の多年草。極ちっちゃなタマネギみたいな、この時期の野草です。
どうやらノビルが正式名称、ウチの田舎ではノビロと呼びます。
たぶん小学校の頃だろうなぁ。俺はこのノビロを採るのが大好きだった。味は辛くてほんのり苦く、子供が好むものじゃないから、食べることよりもっぱら採ることが好きだった。

本日。いまや日課となったランニングを終え、家の横の緑地でクールダウンしながら、咲き乱れる野花を眺めていたとき。アレレ、ひょっとして、と気づいてしまったわけです。のびろ。
ひとたび気が付くと、「ここにも、ほらあそこにも」といたるところノビロだらけ。脇を素手で掘りおこしてみると、白い球根が。うーん、懐かしい! 40年ぶりのご対面といっても大げさではないかもしれませんな。
あわてて家に戻ってハンドシャベル片手に引き返し、わずか15分ほどで大収穫です。

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KICX0705葉はなんとなくネギっぽいから、慣れればすぐに分かります。脇にシャベルを挿し、グイと土を起したら指でほぐし、そーっと引っ張ると、ほら。これがのびろ(る?)。「童心に帰る」ってのは、こーいうことを言うんだろうナ。15分ほどでごらんの収穫。匂いはネギです。






ウィキペディアによれば、辛味がひりひりすることから蒜(ひる)と呼ばれた野蒜は古事記にも登場する。北海道から沖縄の畦道や堤防あたりに自生し、東アジア全域はおろか、北米大陸にも見られ、いずれも食用されているとのこと。
味噌と良く合うので、洗って根っこを落としてナマのままかじったり、味噌汁の具にもいいらしい。てんぷらも美味いと聞くが、どーなんだろう。
田舎のオフクロは刻んで味噌と鰹節で和えてた。炊き立てご飯に最高!

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さっそくみそマヨ+七味でいただきました。胃腸を丈夫にし、体を温める効果があるそうです。
たぶん都会のど真ん中でも(たとえば代々木公園とか)でも取れるんじゃなかろうか。GWに野蒜摘みなんて、ロハス?



shinikeda at 21:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日々雑感 

2010年04月29日

男の夢


昨年引越しした家は、大きな一軒家。築は古いが快適にリフォームされ、陽当たり眺望風通しとも良好、しかも遊びに来た友人が絶句する家賃の安さ。大いに気に入っている。

そして、家以上に気に入っている場所。
男の夢をついに手に入れたオイラであった。

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そう。ガレージ。
妻と交渉してクルマ用の駐車場を近くに借り、シャッター付き地下車庫を我がガレージとすることに成功した。

ロサンゼルスに半世紀近く住む友、シラセイズミとは20年近い付き合いになる。
はじめて家を訪ねたとき、奥さんのナオコを交えてリビングでしばらく話した後、イズミは言った。
「ガレージに行こうぜ」
重々しい木製のドアが開いた瞬間、俺は絶句した。
ギャング映画に出てくるような、おそろしく古いシボレーのクーペ。真っ黒なハーレーダビッドソンのパンヘッド。薄汚れたソファ。左手の壁には長いカウンターテーブルがしつらえられ、奥の一角がイズミの作業デスク。
それはまさしく男の居る場所だった。
「コッチの家には必ずこんなガレージがある。クルマ好きやバイク狂いは大体そこが自分の居場所だな。ナオコはめったにここには来ない。ジョイント巻くかい?」

その瞬間から、ガレージを持つことは、俺の夢になった。
トウキョウの賃貸暮らしでは、夢のまた夢。が、しかし。以来20年が経過し、そんな夢などすっかり忘れかけた今になって、俺はそれを手に入れたというわけだ。
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奥にもらい物のデスクを置いて、近所のリサイクルやで棚をいくつか買って、2台のハーレー(スポーツスターは友人の預かりもの)とスズキのチョイノリ、ラジコン飛行機や1950フォードのエンジン、ロードレーサー、キャンプ道具などなど、あっというまにそこは大人のおもちゃ箱になった。

ところが、いざ手に入れてみると、そこで時を過ごすには至らないんだよなぁ。そのうちどんどん物が増えて。これじゃ小洒落た物置だ。

ゴールデンウイーク中に少し整頓して、ハングアウトできる場所に仕上げて、チョッパーをじっくり整備しようかな。春だからね。



shinikeda at 14:03|PermalinkComments(4)TrackBack(0) chopper life 

2010年04月26日

色にあふれた世界


引越しをしたのは昨年の5月末のことだ。
もう一年になろうとしている。恐ろしく早い。

10年以上住んだ古家を取り壊すといわれて、クルマで5分のところに新居を見つけた。川崎市宮前区。18で東京に出てもはや30年が経過したのだが、この川崎市に引っ越した当時は、ちょっと複雑な心境だったことを思い出す。
20代の頃は、とにかく「少しでも都心に近い場所」にいたかった。当時原宿にあった「モンクベリーズ」というディスコ(クラブなどという言葉はまだなかった時代だ)に入り浸っていた俺たちは、ほとんどが代々木公園からシモキタのあたりに住んでいた。
30代になると、あれほど楽しかったディスコ通いから足が遠のき、世田谷へ。そして数年後に川崎に引っ越したのだった。
都会の夜に未練は無かったけれど、多摩川を渡るというのは、「なかばトウキョウ人化」していた地方出身者にとって、都落ちとは言わないが、一抹の寂しさがあった。バイクが品川から川崎ナンバーになるのも、なんとなくサエない気分だった。

でもまんざら悪いことばかりではない。
築30年は優に超える古家の家賃は安く、駐車場と広い庭があり、マンションよりも居心地が良かった。
そこは、高尾山から横浜や多摩川に掛けて広がる「多摩丘陵地帯」の東の外れで、たっぷりと自然が残っていることに気が付いたのは、住み始めてずいぶん経ってからのことだ。
まぁいいか、くらいの気持ちで住み始めたこの家が妙に気に入り、上京以来2年、もしくは4年ごとに引越しを繰り返した俺だったが、結局10年以上住み続けてしまった。その間に結婚し、最後の4年は妻と二人で暮らした。

久々に引っ越した新居は横に大きな森があり、2階の書斎の窓からそれを見渡せる。エジプト2週間の旅から帰宅すると桜が満開で、家にいながら花見気分。そして桜が終わった今、たくさんの野の花がいっせいに咲き乱れている。

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誰が植えたわけではない雑草。ただ通り過ぎてしまえば気にも止まらない足元に、ふと気づけば、さまざまな色があふれている。そう、春なのだ。ああ、世界って、美しいな。



shinikeda at 19:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日々雑感 

2010年04月22日

濡れ羽色


冷たい雨が降っている。
昨日は夏日だったというのに、冬に戻ったような、冷たい雨。
ぼんやりと窓から雨を眺めていると、カラスがやってきて
ベランダの手すりにひらりと舞い降りた。
爪がアルミの手すりをつかむ、カタンッと乾いた音が
しんとした部屋に妙に響いた。

俺はカラスが好きだ。
濡れそぼった体はひときわ黒く輝き、しかしカラスは
雨も寒さも気にする様子などみじんもなく、
威風堂々、胸を張り、
我が物顔で寒々しい世界を眺めている。
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カラスは不思議な鳥だ。
こんな都会の片隅に、人里離れた森の奥に、
高い山の天辺に。どんなところでも生きている。

誰もいない荒野の真っ只中でも
都会の小洒落たスノッブな店でも
同じように堂々としていること。
これが俺の理想の男像である。

嗚呼カラスよ、お前はまさしくそれだ。
センター街のゴミをあさるお前
我が家のベランダの屋久島の天辺を横切っていったお前
お前
冷たい雨も、風も、灼熱の陽光も気に病むことなく
いかなるときも変わることのない威風堂々。
だから俺はお前に憬れる。

カラスはカァとひと鳴きし
キュイッ、キュイッ、と羽音を立てて
雨降る空に飛び立った。

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shinikeda at 16:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日々雑感